外壁塗装は下地剤と仕上剤の組み合わせで仕上がりや対応年数が異なります。
下地材
下地材は下塗りを目的とした塗料で、外壁材などの塗装面に一番最初に塗る塗料です。
下塗り塗料には、中・上塗りの密着性を良くするためや、塗装面を整えるための重要な役割があり、薄く塗るタイプや厚く塗るタイプ、または水系や溶剤系などの種類があります。
どんなに良い上塗り塗料を使っても、これらの下塗りがしっかりしていないとすぐに剥がれてくる可能性があるため、塗装面の状態がよくても下塗りは必要です。
仕上材
上塗りを目的とした塗料です。顔料、添加剤、合成樹脂、これらの三つの成分を混ぜ合わせたものを言います。各成分には以下のような役割があります。
・顔料:色やツヤを決める役割。
・添加剤:塗膜を均等にする塗膜に特別な機能を持たせる役割。
・合成樹脂:耐久性などの保護機能の役割。
このうち合成樹脂は、耐久年数に関わるので、塗料を選ぶ中で一番重要です。種類は4種類あり、フッソ合成樹脂、シリコン合成樹脂、ウレタン合成樹脂、アクリル合成樹脂等に分かれます。
下地材(微弾性サーフェサー)
特徴
- 工期短縮(1つの材料で下地調整、下塗り、中塗りの機能を備えています)。
- 微弾性があり防水性を発揮します 。
- 旧塗膜表面の微細なひび割れ、巣穴などを1回塗りでカバーでき良好な仕上り感が得られます。
- 水性から溶剤形まで各種上塗材に優れた密着性を示し、耐久性の高い保護層を形成します。
厚付は微弾性サーフェーサーを厚く塗るタイプです。
仕上材について
仕上材には主に下の4種類があります。
フッソ系塗装
塗料の主成分が合成樹脂で、その樹脂にフッ素が含まれている塗料のことです。外壁塗料の主流であるウレタン系塗料やシリコン系塗料より高価ですが、塗替目安が13~15年と長くご利用出来ます。
シリコン系塗料
塗料の主成分である合成樹脂にシリコンが一定程度含まれているものを指します。塗料を選ぶ際には価格だけでなく耐久性も大事な要素ですが、塗替目安はフッソ系より若干短い10~13年ですがコストパフォーマンスの良い塗料です。
ウレタン系塗料
塗料の主成分である合成樹脂がウレタン系のものを指します。木材で作られた外壁にも使用できるため、さまざまな箇所で活躍できる塗料だといえるでしょう。塗替目安は7~10年と短い分お安く提供出来ます。
アクリル系塗料
アクリル塗料の塗替目安は5~7年が一般的で、水蒸気を通す透湿性があり湿気を溜めにくくします。
変色しづらいという特徴もありますが対応年数の短さから当社ではオススメしておりません。
下地材(カチオンシーラー)
特徴
- 各種旧塗膜や、各種水性仕上塗材(硬質、弾性)と強固に付着するため、新築、改装を問わず幅広く適応できます。
- 環境に優しい塗料です。
- 優れた耐水性、耐アルカリ性を示します。
- 下地への浸透性に優れており、高いシール効果を発揮します。
- 特殊設計により、下塗材から防かび・防藻機能を発揮することで、衛生的な環境を維持します。
仕上材について
仕上材には主に下の2種類があります。
多機能型反応硬化形単層弾性
特殊処方により水性反応硬化樹脂系エマルションを結合材とし、主材と上塗材を一体化させた、多機能型単層弾性塗材です。
上塗りが不要のため、塗装工程が短縮され、しかも、緻密で強靭な塗膜は、低汚染性、防水性、透湿性、防カビ・防藻性など多くの機能を合わせ持っています。
セラミックシリコン系単層弾性
艶有りのセラミックシリコン樹脂を用い、高耐久・弾性・水性・防藻・防かび・低汚染・透湿機能をもつ、単層弾性塗料です。
耐候性に極めて優れ、美しい外観を維持します。